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外壁塗装の種類と仕様

  • 執筆者の写真: LP HOMES
    LP HOMES
  • 2月14日
  • 読了時間: 6分

外壁塗装をする際に種類がありすぎて、何がいいのか、何が最適なのかわからない、、、

ということが起きてしまうのでは無いでしょうか。

外壁塗装をするタイミングや、チェックポイントは以前投稿させて頂きましたので

こちらの記事を一読して頂ければと思います。


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まず外壁塗装の材料には大きく分けて4つの成分でできている



①合成樹脂

塗膜の主成分となるもので、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂などがあります。

多くの塗料は、「アクリル塗料」「ウレタン塗料」のように、

主成分である樹脂の種類によって呼び分けされています。



②添加剤

塗膜の副成分となるものです。防紫外線・防水・防錆・防カビ・防藻・

防腐・凍結防止などの機能を追加したり、塗料の接着力を強化したりすることができます。

雨水で筋が発生するのを防ぐ低汚染加工や、銀を配合した抗菌加工なども人気です。



③顔料

塗料の色彩をつくる着色顔料、塗膜の厚みや光沢を調整するための体質顔料のほか、

防錆や防カビなどの機能を追加する機能性顔料などがあります。



④溶剤

塗料をのばすための液体です。溶剤にシンナーなどを使っている塗料を油性塗料、

水を使っている塗料を水性塗料と呼びます。

かつては水性塗料よりも油性塗料のほうが耐久性・耐候性

(紫外線や風雨などの外的要因への耐性)が高いという認識でした。

しかし、油性塗料に匹敵する強度の水性塗料が開発されたことと、

環境への配慮や作業性の観点から、近年の外壁塗装の主流は水性塗料になっています。


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○外壁塗装の塗料種類・特徴


アクリル塗料:耐年数約5年〜8年


アクリル樹脂を主成分とした塗料です。

耐用年数は約5~8年、屋外ではさらに短くなることもあるため、

近年の外壁塗装ではあまり使われなくなってきました。

また、湿度を通しやすく、木材など水分を嫌う外壁材には特に向いていません。

その一方で、アクリル塗料には、発色が良い・価格が安いという特徴もあります。

できるだけコストを抑えたい場合や、短いスパンで塗り替えを予定している場合、

期間限定の建物などには、アクリル塗料を選ぶメリットがあると言えます。


主な塗料名)オーデグロス、ケンエースG-Ⅱ、プリーズコート 等々

ウレタン塗料:耐年数約7年〜10年


ウレタン樹脂を主成分とした塗料です。アクリル塗料と並ぶ低価格帯の塗料で、

耐用年数は約7~10年となっています。

最大のメリットは、接着力が強く躯体(塗装するものの素材)を選ばないことです。

木材、コンクリート、金属など、あらゆる外壁材に塗ることができ、

塗装が難しいとされるガラスに接着するものさえあります。

近年ではグレードの高い塗料との価格差が小さくなり、

ウレタン塗料の需要は減っています。

しかし壁材によっては、あえてウレタン塗料が選ばれるケースもあるようです。


主な塗料名)セラMレタン、ファインウレタン、クリーンマイルドウレタン 等々


シリコン塗料:耐年数約10年〜13年


シリコン樹脂を主成分とした塗料です。シリコン塗料と呼ばれていますが、

シリコンのみで塗料を作るとはじいてしまうため、実際にはシリコンとアクリルが

重合されています。

シリコン塗料の魅力はコストパフォーマンスです。

ウレタン塗料やアクリル塗料より高価ですが、それほど大きな価格差はなく、

耐用年数は約10~13年程度とされています。


主な塗料名)セラMレタン、ファインシリコンフレッシュ、ヤネフレッシュSi 等々


フッ素塗料:耐年数約13年〜15年


フッ素樹脂を主成分とした塗料です。アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料と並び、外壁塗装で長く使われています。

4種類の中ではもっとも高額ですが機能性も高く、耐久性・耐候性(紫外線や風雨などの外的要因への耐性)にすぐれ、約13~15年を超える耐用年数を誇ります。

短いスパンでの塗り替えが難しいビルやマンションの塗装で重宝されているほか、

公共の建物に使われることも多いです。


主な塗料名)ファイン4Fセラミック、サーモアイ4F、セラMフッソ 等々


ラジカル塗料:耐年数約12年〜15年


2010年代から発売が始まり、近年の外壁塗装ではシリコン塗料に代わって

スタンダードになりつつある塗料です。

主成分の合成樹脂に塗膜の変色や劣化を防ぐ「光安定剤」や「高耐候酸化チタン」を

プラスしたハイブリッド塗料で、紫外線や風雨で劣化した外壁に発生する

チョーキング現象(触ると白い粉がつく現象)を抑える機能があります。

配合されている合成樹脂(アクリル・シリコン・フッ素など)は製品によって異なります。

シリコン塗料よりも少し高額ですが、約12~15年程度の耐用年数

(合成樹脂の種類によって変動)と、フッ素塗料にも匹敵する耐久力が期待できるため、

費用対効果は十分と言えます。


主な塗料名)パーフェクトトップ、アレスダイナミックTOP 等々


無機塗料:耐年数約10年〜20年


炭素を含まない無機物(セラミックやケイ素など)を主成分に加えて作られた塗料です。

アクリルやウレタンなどの有機樹脂は、柔軟性の高さがメリットですが、

紫外線で劣化するという弱点があります。

一方で無機物は紫外線で劣化せず、硬くて燃えにくいなどの性質を持っています。

無機塗料はその性質を利用した、とても耐久性の高い塗料なのです。

無機物100%だけでは硬くて塗料として使えないため、実際には有機物と混ぜて

作られており、「有機無機ハイブリッド塗料」と呼ばれることもあります。

耐用年数は約10~25年にものぼり、防火性が高い、汚れが落ちやすい、

カビやコケが繁殖しにくいなどのメリットがありますが、その分価格は高額です。


主な塗料名)アプラウドシェラスターNEO、ムキフッソ、スーパーセラタイトF 等々



— まとめ —


外壁塗装の一番の目的は「建物を守ること」です。

外壁は綺麗になればそれでいいかな、、、と、値段を抑えた方と、

長い年数持つ仕様にした方とでは、次回の塗装工事の際にかかる値段は

1.5倍ほど変わってきます。そして、次回の塗装工事も何年も短くなってきます。


お安く施工することは可能ですが、クラックからの雨漏れや、外壁破損で

思わぬ出費が嵩むことが沢山ございます。

今後も塗料代は高騰していきます。今が一番安いと思って頂いて構いません。

是非、やるなら徹底的に施工しましょう!

その中でのお値段交渉はもちろん柔軟にご対応させて頂きます!!

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